遠視

ここでは、遠視の原因や遠視を改善するための方法についてご紹介しています。

原因から知ろう!遠視とは?

遠視のイメージ図
画像引用元:メガネ・ポータル公式サイト(http://www.jmoia.jp/glasses/meganeportal/lens/eyesandlens2.html)

遠視とは?

カメラレンズのような役割をする水晶体。私達の目は、この水晶体を厚くしたり薄くしたりする調節力を働かせることで、目のピントを合わせています。

調節力を働かせず目を休めている状態で、遠くを見た時にピントが網膜に合っているのが、正常な目の状態です。水晶体の厚さを調節することなく遠くを見ることができます。

一方で、遠視は、目を休ませると、ピントが網膜より後ろにきてしまう状態です。遠くを見るためには、調節力を働かせて水晶体を厚くしなければ、網膜にピントを合わせることができません。必要以上にピントを調節しなければならないため、目が疲れてしまいます。

また、近くを見るためには、水晶体を厚く調整し、網膜にピントを合わせなければなりません。そのため、遠視が進んでいる場合、遠くだけではなく、近くも見えにくくなってしまうのです。

次に遠視の具体的な種類について紹介していきます。

軸性遠視

遠視のほとんどは、眼球のサイズが原因で起こる「軸性遠視」になります。眼球が小さいと、外から入ってきた映像を眼球の中で結ぶスペースが十分でない状態。そのため、網膜の後ろ側でピントを合わせてしまい、近くのものが見えなくなります。

乳幼児の場合、眼球が小さいので遠視であることがほとんど。眼球は体の成長とともに、どんどん大きくなり遠視が解消されるのが一般的です。

まれに起こる、「成長した眼球が小さくなる軸性遠視」の詳しい原因についてはまだわかっていません。

屈折性遠視

屈折性遠視は、「レンズで角度を変える力が弱いため像が結べない」のが特徴。

屈折性遠視のほとんどは遺伝が原因だと推測されていますが、まだ症例数は少ないです。乳幼児期はレンズで角度を変える力が抜群に強いため、子どもの頃から弱いのであれば遺伝だと考えられます。

後天的遠視

遠視は大人になって発症することはありません。「大人になってから遠視になった」という人が稀にいますが、軽度の遠視が進行し、大人になってから気付いたというだけです。

遠視と老眼との違い

遠視と老眼は、どちらも「遠くは見えて近くは見えにくい」「メガネのレンズがどちらも凸レンズ」なので、同じ症状だと思われがちですが、実は違います。

遠視と老眼の違いは「発症の原因」です。

老眼は歳を重ねるごとに、水晶体の弾力が低下。水晶体を厚くすることができなくなり、近くのものに焦点を合わせられなくなります

一方遠視は、遺伝的に水晶体が光を屈折する力が低かったり、眼球が小さいことで目の奥行きが足りないのが原因。焦点が網膜より遠くなるため、近くが見えにくくなるのです。

遠視と老眼の症状は似ていますが、メカニズムは異なると覚えておきましょう。

遠視の症状

遠視になると、無理矢理ピントを調整しようとするため、目に大きな負担がかかってしまいます。遠視の主な症状は、「目が疲れる」「頭痛がする」「細かい作業が長続きしない」「集中力が低い」「内斜視(寄り目)になる」などです。

遠視を改善する方法は?

遠視は手術や強制機器、セルフトレーニングで改善できる場合があります。ただし、手術による合併症や副作用のリスクもありますので、慎重に検討した方が良いでしょう。

一方、目の機能を鍛えるトレーニングであれば、副作用の心配はありません。毎日継続してトレーニングすることで、視力回復後の効果を実感することができます。

ウインク視力回復法

片目ずつで集中してものを見ることで、目の機能を鍛えるトレーニング。

やり方は簡単です。壁に貼った視力検査表から3メートルほど離れて立ち、片目を隠しながら一番小さなマークを見るだけ。30秒経ったら、もう片方の目でも同じように30秒、マークを見つめてください。左右を1セットとして、1日3セットを目安に毎日行います。

眼球トレーニング

眼球を上下や左右に動かして、眼球のまわりにある外眼筋に働きかけるトレーニング。外眼筋のコリをほぐして眼精疲労を改善したり、ピント調節機能を鍛えたりする効果が期待できます。

顔は動かさず、目だけをゆっくり上下左右、斜め方向、円を描くように右回り、左回りに動かしてください。これを1セットとして、1日5セットを目安に毎日行いましょう。

アイトレ

アイトレは、目のトラブルを改善するトレーニング機器です。15~30分程度の時間で、視力低下の大きな原因である筋肉疲労やコリに働きかけます。目のマッサージと視力回復トレーニングというダブルの効果あり!1回のトレーニングで視力が向上するわけではありませんが、継続して取り組むことで目を健康な状態に戻してくれます。

角膜手術と違い、眼球に触れることは一切ないので、角膜や眼球を損傷する心配はありません。遠視だけでなく近視・乱視・老眼など視力異常を改善できます。子どもからお年寄りまで年齢問わず使用できるのも嬉しいポイント。

医師にも推奨されているほど、アイトレの安全性と効果は高いので、遠視を改善したいと考えている人にぜひ取り組んでほしい方法です。

アイトレについて詳しくはこちら>>

メガネ・コンタクト

メガネとコンタクトレンズは、視力矯正でもっともオーソドックスな方法。

遠視をメガネで改善させる場合、凸レンズを使用します。凸レンズは光を集め、網膜へ像を結んで視力アップのサポートをしてくれるのです。コンタクトレンズも遠視専用が販売されています。

メガネやコンタクトレンズのメリットは、楽しみながら気軽に視力矯正ができることです。メガネは好みのフレームに、コンタクトレンズには遠視専用のカラコンにすればオシャレに矯正を楽しめます。

一方デメリットは、メガネやコンタクトレンズを着用している間しか視力回復しないこと。さらにコンタクトは、ケアを怠ると感染症のリスクや目に痛みを感じる場合があります。そうなると余計に視力が悪化し、遠視にも影響してしまうので注意が必要です。

レーシック

近年、視力回復の治療で主流になりつつある「レーシック」は、近視も遠視も矯正することができます。

レーシック治療は角膜を削り、焦点を近くに寄せて遠視の症状を回復させる仕組み。そのために、角膜を凸状に削る手術を行います。

レーシック治療の大きなメリットは「一度手術をすると永久的に遠視を回復できる」ことです。そうすればメガネやコンタクトレンズを使用する必要はなくなり、裸眼で過ごせるようになります。メガネやコンタクトを気にすることなく生活できるので、目のストレスはかなり軽減されるでしょう。

一方で、デメリットもいくつか存在。まず矯正する範囲に限界があることが挙げられます。近視や遠視の程度を図る屈折度数で例えると、レーシックで矯正できる遠視の屈折度数は6Dが限界(日本眼科学会ガイドライン参照)です。つまり、6D以上の遠視はレーシックを受けられないのです。

また、手術に失敗してしまうと視力は回復せず、最悪のケースだと乱視になったり視力が低下する可能性もあります。そうなると再手術を受けなければなりません。

レーシックは角膜を削り視力を矯正するので、角膜が薄い人や角膜形状不正の人はレーシックの手術を受けられない場合があります。

フェイキックIOL、ICL

フェイキックIOL、ICLは専用のコンタクトレンズを目の中に挿入して強度の遠視を回復させる方法です。

レーシックは角膜を削るため、強度の遠視には対応できませんでした。しかし、フェイキックIOLは専用のコンタクトレンズを使用する方法なので、レーシックと違って角膜を削る必要はありません。

フェイキックは前房型(IOL)と後房型(ICL)の2種類が存在。光の量を加減する「虹彩」と角膜の間にレンズを挿入する前房型に対して、後房型は目のレンズの役割をする「水晶体」と虹彩の間に、コンタクトレンズを挿入します。現在は、安全性が高いとされる「後房型」が主流のようです。

目にコンタクトレンズを挿入する方法なので、度数を変更する際や将来的に目の疾患で手術をする場合は取り出せます。視力が安定しやすく、安全性の高い治療なのも大きなメリットです。

デメリットは費用の値段が高いこと、可能性はかなり低いですが、まれに白内障を引き起こす場合があります。

まとめ

遠視は大人よりも子どもに多いのが特徴。子どもの多くは眼球レンズが未発達で、対象物の距離に関わらずピントが合っていません。成長とともに遠視は弱まり、視力は回復するのが一般的です。しかし、強度の遠視の場合は、早めの視力矯正が重要。目のピントが合わない以外にも、遠視で困ることはいろいろ存在します。

眼球や目の周辺の筋肉は、無意識にピントの調節をするために緊張状態が長時間続き「眼精疲労」になる確率が高いです。

遠視は焦点がどこにも合っていない状態なので、近くがぼやけてみえる「老眼」や遠くがぼやけて見える「近視」よりも目に疲労が溜まりやすくなります。

眼精疲労が原因で視力低下や慢性的な目の充血、症状が悪化すると吐き気や食欲不振になる場合もあります。

眼精疲労に伴い「肩こり」や「頭痛」が併発する恐れもありますが、根本的な原因は遠視です。痛み止めを服用して肩こりや頭痛を治そうとしても、繰り返し再発することになります。

また、遠視を放置すると弱視や斜視になる可能性も。弱視とは、メガネやコンタクトを使っても視力が回復しない状態のことです。視力の回復が難しいので、日々の生活を送ることが難しくなります。

斜視は、光が入る方向に黒目が向かない状態。人と話している時に視点が合わないのが特徴です。

遠視は目の焦点がどこにも合っていないため、いろいろな方法で焦点を合わせようとします。それが続くと、眼球が変化して、弱視や斜視を引き起こしてしまうのです。

子どもが自らを遠視だと気づくことはほとんどありません。親が子どもの遠視に気づけるかが大切です。例えば、落ち着きがなかったり、ものを見る際に目を細めたりすると子どもは遠視であることがよくあります。ピントの合わない状態は、子どもにとって大きなストレスになりますし、集中力を阻害してしまうもの。「遠視かも?」とちょっとでも疑いがある場合は、病院で調べてもらったり、視力改善トレーニングを取り入れたりしましょう

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