視力回復ならどっちが良い?目の筋トレ「アイトレ」と目の手術「レーシック」
眼精疲労とはどのようなものか、その症状や原因、改善するための方法などを紹介していきます。
眼精疲労は、目を酷使することが原因で起こる「目の筋肉痛」のようなもの。目を酷使している状況の具体例として、視力低下による目への負担増加、テレビ・パソコン・スマホの長時間使用、眼鏡やコンタクトの度数が合ってないなどが挙げられます。
一時的な「疲れ目」とは異なり、一晩ぐっすり眠ったり、目を休ませたりしても、目の疲れがしぶとく続いてしまうのが眼精疲労のやっかいなところ。
症状が悪化すると、頭痛、肩こり、不眠、イライラ、倦怠感、吐き気、食欲低下など、心身にさまざまな悪影響を及ぼします。取り返しがつかなくなる前に、早めに対処しましょう。
疲れ目と眼精疲労の多きな違いは、一晩寝て疲れがとれるかどうかです。疲れ目の場合、一晩ぐっすり眠れたらほぼ解消されます。対して、眼精疲労は、寝るだけで目の疲れが癒えることは少なめ。さらに、眼精疲労は目の痛みや頭痛、肩こりを伴うことが多く、一時的に回復したと思っても、何度も繰り返し症状が表れます。
疲れ目の主な原因は目を酷使してしまう環境での長時間労働。その疲れ目が悪化してしまうと眼精疲労になってしまう仕組みです。
また、睡眠不足が続いて眼精疲労になってしまう場合もあるので気を付けましょう。
眼精疲労の原因は疲れ目の他にもいくつか存在。特に多い4つの原因をピックアップして解説します。
近視・乱視・老眼が進行してしまうと、水晶体のピントを合わせる目の筋肉は緊張状態が続いてします。そうすると、筋肉が硬くなってしまい、さらに視力が悪くなる悪循環が発生。目を凝らしたり、前のめり姿勢が増えたりするので、目の疲れや肩こりに繋がってしまうのです。老眼が多い40代以上の人が眼精疲労を抱えています。
風邪やインフルエンザといった体調不良時も、眼精疲労の症状が表れます。他にも、虫歯や歯周病、更年期障害の病気も眼精疲労を招いてしまうので、念頭においておきましょう。
現在はパソコンやスマホの普及により、仕事でも私生活でも長時間、目を酷使してしまう傾向にあります。また、最近は住居の建材に含まれている化学物質などが原因で眼精疲労になる「シックハウス症候群」もあるので、気を付けましょう。
生活環境が原因の眼精疲労に効果的なのは「マッサージ」「ストレッチ」です。15~30分を目途に目の筋肉をほぐすことで、眼精疲労を緩和できます。
ストレスを溜めていると、イライラや不安感などの精神的な影響だけではなく、高血圧や血行不良、身体的な病気までも招いてしまいます。その結果、間接的に眼精疲労になる可能性を高めてしまうのです。
人は作業に集中してしまうと、瞬きの回数が自然と少なくなります。瞬きの回数が減ってしまうと、目を保護する涙が不足したり、涙の質が悪くなってしまうのです。そうなると目が傷つきやすい・疲れやすい「ドライアイ」になり、眼精疲労になってしまいます。
眼精疲労になってしまう原因をいくつか紹介してきました。原因が1つだけなら、疲れ目程度で済むケースがあります。
しかし、これらの原因がいくつか重なってしまうと、目の負担は増え、眼精疲労になってしまうのです。
そのため、眼精疲労になってしまう原因をしっかりと把握しておくことが大切だといえます。
眼精疲労の症状も、人によって異なります。ここでは眼精疲労の中でも多いとされる症状を紹介。
眼精疲労の中で最も多い症状です。私生活でも仕事でも目を酷使すると、視力は低下。最近は電車や車で移動している間でも、スマホを使って連絡を取ったり仕事をしたりと目を使う時間が増えつつあります。そういった普段からの目の疲れが蓄積され、疲れ目から眼精疲労へと悪化してしまうのです。
目や目の奥に頭に響くような重い痛みを感じる人もいます。これは目を酷使してしまった後に起こる症状。疲労感と共にじわじわと痛みが増してくるのが特徴です。
PCやスマホの画面を長時間見続けることで眼精疲労になると、ピントを合わせるための「毛様体筋肉」が緊張状態に陥ってしまいます。そうなってしまうと、水晶体のピント調節機能が低下し、「物が見えにくい」「二重に見える」「ぼやけて見える」など、目がかすみにつながってしまうのです。
眼精疲労の症状は目に関するものだけではありません。肩こりやめまいはスマホやPCがいつでも見れる時代になったからこそ、増加傾向にある症状です。長時間、同じ姿勢でスマホやPCを見続けてしまうと、眼精疲労者は肩が凝りがち。肩こりが、ひどくなってくるとめまいも起こしてしまうのです。
肩凝りやめまいは体が悲鳴をあげている証拠。PCを使う仕事の人は、定期的に休憩をはさむのがおすすめです。
眼精疲労は目の病気なのに、なぜ目とは直接的に関係のない「肩こり」「めまい」が症状としてでてくるのでしょうか。その大きな理由として、デスクワークや生活習慣が原因です。
同じ姿勢で長時間PCやスマホを使う事で、まず肩こりに繋がります。肩こりが酷くなると、首にある4本の動脈を圧迫されるようになり血流が悪くなるケースも。そうなると脳に血流が届かず、酸素不足になった結果、「めまい」の症状が出てしまうのです。人によっては、めまいの他にも頭痛、吐き気を訴える人もいるようなので気を付けましょう。
作業時の照明の明るさ・姿勢を改めてチェックしましょう。パソコンを使用するのであれば、その位置も確認する必要があります。パソコンの場合、自分がパソコンを見下ろす感じに設定すれば目を最低限開けなくて済むため、眼精疲労の原因となるドライアイが防げますよ。
眼精疲労になってしまう原因に、病気が隠れていないか調べましょう。視力・眼圧・眼底・視野などの検査を受けて、病気が見つかった場合は、その病気を治すと眼精疲労が改善されるケースも。
病気が見つからず、特に眼精疲労の原因が特定できない場合は、細胞の新陳代謝を上げてくれるビタミンB剤を打つと、症状が改善することもあります。
メガネやコンタクトを使用している人は、自分の目に合っているかを定期的にチェックすることが重要です。「まだ見えるから大丈夫」と思っていても、かけ続けているメガネやコンタクトの度が合っていない場合、目に負担をかけてしまっているので注意しましょう。
定期的に眼科で診断してもらうのがおすすめです。
眼精疲労を改善するためには、できるだけ目を休めて、目の筋肉のコリや疲れをほぐすことが大切です。
そこで眼精疲労を改善する方法を、いくつか紹介していきます。効果が実感できるまで、コツコツと続けることが重要です。自分に合う方法があれば、ぜひ継続してください。
濡らして絞ったタオルを、自分が気持ち良いと感じる適度な温度に温めたり冷やしたりして、目の上に乗せましょう。
目の周りの血行を良くすることで、疲れ目の解消を助けます。目の充血がひどい時には、冷やしタオルのほうがおすすめです。
眼精疲労に良いとされている代表的なツボは、眼頭の内側にあるくぼみ「せい明」、眉頭にある「さん竹」、眉頭から少し下にあるくぼみ「天応」などがあります。
眼球を圧迫しないように気を付けながら、気持ち良いと感じられる程度に強めの力で押してください。
また、目の周りにはたくさんのツボがありますので、眉毛の下の骨に沿って、また目の下の骨に沿って、内側から外側に向かってそれぞれマッサージするのもおすすめ。
目の疲れを感じた時などに行なうことで、固まった筋肉をほぐすことができます。
目を上下左右に動かしている筋肉に働きかけるトレーニングです。目の筋肉のコリや疲れをほぐして鍛えることで、眼精疲労や視力低下の改善が期待できます。
眼球トレーニングのやり方は簡単で、上下・左右・斜めに目を動かすだけ。このほか、円を描くように右回りと左回りに動かすのも効果的です。これを1セットとして、1日5セットを目安に続けてみてください。
アイトレとは目の健康を考える人向けの、アイトレーニング機器です。
目の手術とは異なり、楽な体制で30分程度の振動を受けるだけ。なので、手術より簡単に挑戦可能です。眼球に直接触ることはないため、目への負担・損傷の心配やダウンタイム・副作用も一切ない視力回復方法。
アイトレは視力低下や疲れ目の原因、目の周辺にある筋肉の衰え、コリをまとめて解消してくれます眼精疲労はもちろん、手術では治らない「老眼」にも効果的です。いままで目に良いサプリやアイテムを使用したけどあまり効果が無かったという人は試してみると良いでしょう。
自分の視力の悪さが老眼からくるものなのかどうか分からないという人は「遠近トレーニング」で試してみましょう。
※ピントが合う所を「近点」といい、30cm以上離れていると老眼の可能性あります。
30cm以内だった人も、以下の症状に当てはまるなら要注意です。
このような症状を頻繁に感じたら、老眼が始まってきたという合図。
老眼は年齢を重ねると誰にでも起こりうる症状。病気と捉えるのではなく老化現象の1つとして捉えましょう。さらに、老眼が良くなる方法を他のページで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。