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レーシック以外の手術はあるの?

PRK手術や角膜内リングといった、レーシック以外の代表的な視力矯正手術について紹介しています。

レーシック登場以前の視力回復手術とは?

PK手術

レーシック以外のイメージPK手術は、最も古くから行われている近視矯正手術で、40年近い実績があります。その方法は、角膜に切り込みを入れることで、屈折度を矯正して視力を回復させるというもの。

しかしメスを使う手術なので、医師の技術や経験によって精度に差が出てしまうほか、角膜・眼球が弱くなる、感染症や潰瘍、後遺症のリスクがあります。そのため現在では、PK手術を行っているクリニックはほとんどありません。

PRK手術

「レーザー屈折矯正角膜切開術」とも呼ばれており、レーシックが登場するまでは、視力矯正手術といえば、このPRK手術が主流でした。PRK手術は、レーシックでも使用しているエキシマレーザーで、視力矯正を行います。

しかし、レーシックと大きく異なるのは、フラップ(角膜の表面を切り取ったふたのようなもの)を作成せずに、レーザーで角膜を取り除くことです。

PRK手術の問題点としては、術後に痛みや違和感が出やすいことや、回復までにかかる時間が長いことなどがあります。

費用はどのくらい?

約25万~40万円

どんな人に向いてる?

角膜の薄さや強度近視などで、レーシックが受けられない人

レーシックの進化による視力矯正治療

ウェーブフロントレーシック

「ウェーブフロントアナライザー」という最先端機器を使って、患者さん1人ひとりの角膜のカーブ具合や微細な不正乱視などをデータ化して治療する方法です。

細かいズレまで取り除くことができるため、ぼやけたり、にじんだりすることがありません。オーダーメイドのレーザー照射プログラムを作成・実行することで、通常のレーシックよりも高いレベルの視力矯正効果が得られます。

しかし、オーダーメイドの視力矯正手術のため、費用は比較的高額になります。

費用はどのくらい?

約30万~40万円

どんな人に向いてる?

視力回復だけでなく、見え方の質にもこだわりたい人

エピレーシック

エピレーシックは、レーシックと同様、角膜にエキシマレーザーを照射することで視力を矯正する手術です。通常のレーシックと異なる部分は、従来のレーシックで使うマイクロケラトームではなく「エピケラトーム」という医療器具を使用すること。

エピケラトームを使用することで、極めて薄いケラップを切り取ることができ、角膜強度が保てるのが大きな特徴です。比較的新しい技術なので、実施できるクリニックは限られています。

費用はどのくらい?

約25万~40万円

どんな人に向いてる?

近視度数に対して角膜が薄く、レーシック適応不可だった人
目に強い衝撃を受ける可能性のあるスポーツをしている人

第3の視力回復手術「リレックス(ReLEx)」

リレックス(ReLEx)は、PRK・レーシックに続く第3の視力回復手術といわれています。1980年代後半にPRKの術式が登場し、1990年代に入るとレーシックへと派生していきました。レーシックは日本でも多くの人が受けているレーザー矯正手術として知られています。

そして2010年代に入り新しい術式として注目されているのがリレックス(ReLEx)です。どのような仕組みで視力回復するのか見ていきましょう。

リレックス(ReLEx)はどんな視力回復手術?

リレックス(ReLEx)はフェムトセカンド(フェムト秒)レーザーを使用した視力回復のための角膜屈折矯正手術で、角膜フラップを作成せずに角膜をシート状に切除します。手術に使われるフェムトセカンド(フェムト秒)レーザーは、光切断の原理によって近赤外線波長で自由に組織の切開面の作成が可能です。組織の内部に小さなプラズマ爆発を連続して発生させることで、深さや角度、長さが自由な切開面を作成します。

手術時間はおよそ10分ほどで、日帰りで受けることも可能です。手術で使われるフェムトセカンド(フェムト秒)レーザーは、2006年に米国のFDAで認可を取得しており、2010年に国内で初めて承認されました。

参考:(PDF)児玉順子 エイエムオー・ジャパン株式会社:開発本部本邦初の眼科用フェムト秒レーザー:承認までの道、2011年7月21日

リレックス(ReLEx)の種類

リレックス(ReLEx)は、角膜内部のレンチル(組織片)を切り取って抜き取ることで、乱視や近視を改善して視力回復させる方法です。術式は「フレックス(FLEx)」と「スマイル(SMILE)」の2種類があります。

フレックス(FLEx)は、1フェムト秒=1000兆分の1秒という超高速のフェムトセカンド(フェムト秒)レーザーを角膜に照射することで、レーシックと同じように角膜の表面にフラップを作成してレンチクルを抜き出します。スマイル(SMILE)は、フェムトセカンドレーザーで2〜4mmほどの小さな切開層を作成し、レンチクルを抜き出す方法です。世界的にはおもにスマイル(SMILE)が採用されています。

レーシック手術との比較

レーシックはエキシマレーザーを使って角膜を削りフラップを作成する角膜屈折矯正手術です。強い衝撃を受けると作成したフラップがずれる可能性や、合併症を引き起こす恐れがあります。リレックススマイル(ReLEx SMILE)の術式では、フェムトセカンド(フェムト秒)レーザーによって角膜を切り取るため、フラップを作成しないのが大きな違いです。

レーシックの場合、強い衝撃を受けることでフラップがずれる可能性があります。リレックススマイル(ReLEx SMILE)はフラップを作成しないため、レーシックと比較して合併症が起こらず衝撃に強いのが利点です。また、角膜の表面ではなく実質層にフェムトセカンド(フェムト秒)レーザーを照射するので、痛みが少なくて済みます。

リレックススマイル(ReLEx SMILE)のメリット

リレックススマイル(ReLEx SMILE)の調査によると、自覚的等価球面数は、術後1カ月で平均0.13D、術後6カ月では平均0.07Dと報告されています。

参考:(PDF)日本視能矯正学会 名古屋アイクリニック:岐阜赤十字病院Small incision lenticle extractionとlaser in situ keratomileusis. 術後1年の経過報告

視力回復の手術後早期から比較的長い間に渡って屈折度が安定していることがメリットの1つです。レンチクルを抜き出すための切開層が小さく角膜層全体に圧力がかかるため、正常な眼に近い状態といえます。また、リレックススマイル(ReLEx SMILE)の術式では、角膜に通っている三叉神経が切断されにくいのも特徴です。そのため、ドライアイになりにくいと考えられています。

フェムトセカンドレーザー1種類のみを照射するため負担が少ないのもメリットです。

費用はどのくらい?

約33〜43万円

どんな人に向いてる?

ドライアイでコンタクトレンズが苦手な人、スポーツなどのトレーニングをする人

円錐角膜を治療したい人向けの手術

角膜内リング

角膜周辺部に特殊なリングを挿入することで、角膜の形状を矯正する角膜内リング。円錐角膜(角膜が薄くなり黒目の中心部が突出する病気)の治療に使われています。

角膜内リングは、症状の進行を遅らせたり、視力を回復させるための手段として非常に有効です。ただし、3~6ヵ月ほどかけてじっくりと改善されていきますので、治療の効果をすぐに実感することはできません。

費用はどのくらい?

約50万~90万円

どんな人に向いてる?

進行性の円錐角膜を治療したい人
コンタクトレンズや眼鏡では視力が十分でない円錐角膜の人

角膜クロスリンキング

ビタミンB2の点眼薬と、医療用紫外線の照射をすることで、角膜に含まれる実質コラーゲン繊維の強度を高める治療法。視力回復というよりも、円錐角膜や角膜拡張症の進行を遅らせるために使用されるものです。

角膜コロスリンキングは、角膜内リングと併用することで、より高い効果が期待できます。

費用はどのくらい?

約20万円~30万円

どんな人に向いてる?

円錐角膜または角膜拡張症(エクタジア)と診断された人

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